「英語の時制がよくわからない…」
「時制の一致の例外が難しい…」
そんな方に向けて、この記事では次の3点を詳しく解説します。
✅ 英語の時制一覧とそれぞれの役割
✅ 時制の一致の基本ルール
✅ 時制の一致の例外とその理由
この記事を読めば、英語の時制がしっかり整理でき、自然な表現ができるようになります。
🔍 【英語の時制】一覧と基本ルール
英語の時制は、次の「4つの基本時制 × 4つの完了形」で構成されています。
時制 | 現在 | 過去 | 未来 |
---|---|---|---|
単純形 | I play tennis. | I played tennis. | I will play tennis. |
進行形 | I am playing tennis. | I was playing tennis. | I will be playing tennis. |
完了形 | I have played tennis. | I had played tennis. | I will have played tennis. |
完了進行形 | I have been playing tennis. | I had been playing tennis. | I will have been playing tennis. |
【時制のポイント】
- 現在形 → 習慣・事実・一般的なこと
- 過去形 → 過去の出来事
- 未来形 → 未来の予定・予測
- 進行形 → 進行中の動作
- 完了形 → 「〜したことがある」「〜し終えた」などの完了や結果
- 完了進行形 → 「ずっと〜している」など、継続を強調
📚 【時制の一致の基本ルール】
**「時制の一致」**とは、主節の動詞が過去形の場合、従属節の動詞も過去形にするルールです。
【例文】
❌ He said he is busy.(×)
✅ He said he was busy.(彼は忙しいと言った)
→ 主節の「said」が過去形なので、従属節の「is」も「was」に変わります。
【主節が「過去形」の場合の変化】
主節の時制 | 従属節の変化後 | 例文 |
---|---|---|
現在形 | 過去形 | He said he was busy. |
現在進行形 | 過去進行形 | She said she was cooking. |
現在完了形 | 過去完了形 | He said he had finished his work. |
未来形 | would + 動詞の原形 | She said she would go. |
【例文】
- He said he was tired.(彼は疲れていると言った)
- She said she had finished her homework.(彼女は宿題を終えたと言った)
- Tom said he would visit his parents.(トムは両親を訪ねるつもりだと言った)
⚠️ 【時制の一致の例外ルール】
時制の一致には、次のような例外が存在します。
【例外1:普遍の真理や不変の事実】
「科学的事実」「歴史的事実」「ことわざ」など、常に真実であることには時制の一致が適用されません。
【例文】
- The teacher said the earth goes around the sun.
(先生は「地球は太陽の周りを回る」と言った) - She said water boils at 100 degrees Celsius.
(彼女は「水は100度で沸騰する」と言った)
【例外2:話した内容が現在も変わらない場合】
話した内容が「今も当てはまること」の場合は、現在形を使うことがあります。
【例文】
- He said he likes coffee.(彼はコーヒーが好きだと言った)
- Tom said he is a doctor.(トムは医者だと言った)
【例外3:時や条件を表す副詞節】
「when / if / as soon as / before / after」などの副詞節では、主節が過去形でも、従属節は現在形を用います。
【例文】
- She said she would call me when she gets home.
(彼女は「帰宅したら電話する」と言った) - He said he would visit me if he has time.
(彼は「時間があれば訪ねる」と言った)
【例外4:仮定法の表現】
仮定法の文では、主節が過去形でも、「If節」や「wish」の後はそのままが基本です。
【例文】
- She said she wished she were taller.
(彼女は「もっと背が高かったらいいのに」と言った) - He said if he had time, he would help me.
(彼は「もし時間があれば手伝うよ」と言った)
🏁 【まとめ】
✅ 英語の時制の一覧を理解し、時制の一致の基本ルールを押さえることが重要です。
✅ さらに、例外パターンを覚えておくと、より自然な英語が話せるようになります。
✨ 【時制の一致クイズ】
次の文の空欄に適切な動詞の形を入れてみましょう!
【問題】
1️⃣ She said she ___ (go) to the library tomorrow.
2️⃣ He told me the sun ___ (rise) in the east.
3️⃣ Tom said he ___ (not / finish) his homework yet.
4️⃣ She said she would call me when she ___ (get) home.
5️⃣ My teacher said light ___ (travel) faster than sound.
6️⃣ He said he ___ (be) a doctor for 10 years by last March.
7️⃣ Lisa told me she ___ (not / meet) John before.
8️⃣ He said he ___ (move) to New York next month.
9️⃣ She told me she ___ (be) hungry because she hadn’t eaten breakfast.
🔟 He said he ___ (help) me if he had time.
【解答&解説】
✅ 1️⃣ would go
→ 主節が「said」で過去形なので、未来の出来事は「would + 動詞の原形」に変わります。
例文: She said she would visit her friend the next day.
✅ 2️⃣ rises
→ 「太陽が東から昇る」という普遍の真理は、主節が過去形でも現在形のままです。
例文: My teacher said the earth goes around the sun.
✅ 3️⃣ had not finished
→ 主節が「said」で過去形なので、過去完了形「had + 過去分詞」に変わります。
例文: He said he had never seen such a beautiful sunset.
✅ 4️⃣ gets
→ 「when」は時や条件を表す副詞節なので、未来の話でも現在形のままです。
例文: She said she would call me when she gets home.
✅ 5️⃣ travels
→ 「光が音より速く進む」という科学的事実は、主節が過去形でも現在形のままです。
例文: My teacher said water boils at 100 degrees Celsius.
✅ 6️⃣ had been
→ 「〜までに10年間〜していた」のように、過去のある時点までの継続を表すので過去完了進行形が適切です。
例文: He said he had been working for 5 years before he quit.
✅ 7️⃣ had not met
→ 「今までに〜したことがない」という過去の経験が、主節の過去形に対応するので過去完了形が正解です。
例文: She said she had never visited Kyoto before.
✅ 8️⃣ would move
→ 主節が「said」で過去形なので、未来の予定は「would + 動詞の原形」に変わります。
例文: He said he would leave Japan next year.
✅ 9️⃣ was
→ 「お腹が空いていた」という過去の状態なので、従属節も過去形が正解です。
例文: She said she was thirsty after her workout.
✅ 🔟 would help
→ 「if」の条件節では、主節が「said」で過去形のとき、仮定法の「would + 動詞の原形」が正解です。
例文: He said he would come if he finished early.
🔖 【まとめ】
✅ 時制の一致の基本ルールを押さえつつ、例外ルールもしっかり理解することが大切です。
✅ 実際の会話や文章では、「普遍の真理」や「今も当てはまること」では現在形のままにするのがポイントです。
💡 【さらに実力アップするために】
「もっと応用問題を解きたい」や「特定の時制を重点的に練習したい」などのご要望があれば、お気軽にお知らせくださいね!
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