「仮定法って難しそう…」
「ifが省略されるのはどういうとき?」
そんな方へ。
実は、仮定法の最大のカギは、助動詞の過去形を理解することです。
👉 助動詞の過去形 = 仮定法
これがわかれば、仮定法のルールが一気にクリアになります!
私自身、このポイントに気づいてから「仮定法は簡単だ!」と感じるようになりました。
🔍 【そもそも「仮定法」とは?】
仮定法とは、現実とは異なることや実現が難しい状況を表す文法です。
仮定法には次の3つのパターンがあります。
1. 仮定法過去(現在の事実に反する仮定)
➡️ If + 主語 + 過去形, 主語 + would/could/might + 動詞の原形
例文
- If I had a car, I would drive to work.
(もし車があれば、車で通勤するのに)
→ 実際には車がないという現実に反する仮定 - If she knew the answer, she would tell us.
(もし彼女が答えを知っていたら、私たちに教えてくれるのに)
→ 実際には知らないという事実に反する
2. 仮定法過去完了(過去の事実に反する仮定)
➡️ If + 主語 + had + 過去分詞, 主語 + would/could/might + have + 過去分詞
例文
- If I had studied harder, I would have passed the test.
(もっと勉強していたら、試験に合格していたのに)
→ 実際には勉強しなかったという過去の事実に反する仮定 - If she had called me, I would have come.
(彼女が電話してくれていたら、来たのに)
→ 実際には電話していなかったという事実に反する
3. 仮定法未来(起こる可能性が低い未来)
➡️ If + 主語 + should + 動詞の原形, 主語 + will/can/may + 動詞の原形
例文
- If you should need any help, please call me.
(もし助けが必要なら、電話してください)
→ 実際にそうなる可能性は低いけど、もし起こったら…という表現
🔥 【仮定法の最大のポイントは「助動詞の過去形」】
仮定法の最大の特徴は、助動詞の過去形を使うことで「現実とは違う状況」や「実現が難しいこと」を表す点です。
助動詞 | 過去形 | 仮定法での意味 |
---|---|---|
will | would | (もし〜なら)〜だろうに |
can | could | (もし〜なら)〜できるのに |
may | might | (もし〜なら)〜かもしれないのに |
shall | should | (もし〜なら)〜すべきなのに |
なぜ「助動詞の過去形」が仮定法になるの?
「助動詞の過去形」は、「今とは違う状況」や「本来なら〜のはずなのに…」という距離感を生み出します。
- would → 実現が難しい「もし〜なら」
- could → できないけど「もしできたら」
- might → 起こりそうにない「もし〜なら、〜かもしれない」
- should → 本来なら「〜するはずなのに」
【助動詞の過去形を使った例文】
✅ If I had a car, I would drive to work.
(もし車があれば、車で通勤するのに)
→ 実際には車がないという「現実とは違う状況」
✅ If I could speak French, I would visit Paris.
(もしフランス語が話せたら、パリを訪れるのに)
→ 実際にはフランス語が話せないという「現実とは違う状況」
✅ If I had known about the party, I might have joined.
(もしパーティーのことを知っていたら、参加していたかもしれない)
→ 実際には知らなかったという「現実とは違う過去」
✅ If you should meet Mr. Smith, tell him I’m waiting.
(もしスミスさんに会ったら、私が待っていると伝えてください)
→ 実現の可能性は低いが、「もし〜なら」という仮定
【「助動詞の過去形」が使われるシチュエーション】
- 実現が難しいことを想像する → would / could / might
- 「本来なら〜するはず」を伝える → should
- もし〜なら…という未来の仮定 → should
「if」の省略と倒置のルール
「if」は、次の3つのパターンで省略して倒置することができます。
助動詞の過去形があることで「仮定法の文だ」と気づきやすくなります。
1. 仮定法過去(現在の事実と異なる)
➡️ Were + 主語 + ~, 主語 + would/could/might + 動詞の原形
例文
- If I were you, I would apologize.
(もし私があなただったら、謝るでしょう)
➡️ Were I you, I would apologize.(if省略版)
2. 仮定法過去完了(過去の事実と異なる)
➡️ Had + 主語 + 過去分詞, 主語 + would/could/might + have + 過去分詞
例文
- If I had studied harder, I would have passed the test.
(もしもっと勉強していたら、合格していたのに)
➡️ Had I studied harder, I would have passed the test.(if省略版)
3. 仮定法未来(起こる可能性が低い未来)
➡️ Should + 主語 + 動詞の原形, 主語 + will/can/may + 動詞の原形
例文
- If you should need any help, please call me.
(もし助けが必要なら、電話してください)
➡️ Should you need any help, please call me.(if省略版)
✨ 練習問題:ifの省略と助動詞の過去形に挑戦!
次の文の空欄に適切な動詞の形を入れてください。
1️⃣ ___ I rich, I would travel the world.
2️⃣ ___ you finished your homework, you could go out.
3️⃣ ___ you see John, tell him to call me.
4️⃣ ___ she known about the meeting, she would have attended.
5️⃣ ___ you need anything, let me know.
【解答&解説】
✅ 1️⃣ Were I rich, I would travel the world.
➡️ 「if」を省略した仮定法過去。「Were」が文頭に来ることで倒置が起こっています。
✅ 2️⃣ Had you finished your homework, you could go out.
➡️ 「if」を省略した仮定法過去完了。「Had」が文頭に来ています。
✅ 3️⃣ Should you see John, tell him to call me.
➡️ 「if」を省略した仮定法未来。「Should」が文頭に来るパターンです。
✅ 4️⃣ Had she known about the meeting, she would have attended.
➡️ 仮定法過去完了で「if」を省略。「Had」が文頭に来ています。
✅ 5️⃣ Should you need anything, let me know.
➡️ 「if」を省略した仮定法未来。「Should」が文頭に来るパターンです。
🔖 【まとめ】
✅ 仮定法の最大のポイントは、助動詞の過去形を使うこと!
✅ would / could / might / shouldなどの助動詞の過去形があると、**「仮定の話」**であるとすぐにわかる。
✅ 「ifの省略」が出てきたら、**文頭の「Were / Had / Should」**に注目するのがコツ。
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