はじめに
「もっと英語を勉強しておけばよかった…」これは、僕が大学生活を始めてから痛感した大きな後悔です。高校時代は、受験英語をなんとなくこなし、合格ラインさえ超えればそれでOKだと思っていました。けれど、大学生活が始まると、すぐにその甘い考えを悔いることになりました。
大学では、英語ができることで広がる可能性が驚くほど大きいのです。留学、研究、就職活動、さらには趣味の面でも、英語ができるかどうかが大きく影響します。この記事では、僕の後悔を踏まえて「大学入学前にやっておくべき英語の勉強法」について具体的にお伝えします。

1. 僕が大学入学後に感じた「英語の壁」
1-1. 英語の授業でのつまずき
大学の英語の授業は、高校時代の受験英語とはまったく異なりました。
【高校の英語授業と大学の英語授業の違い】
項目 | 高校の英語授業 | 大学の英語授業 |
---|---|---|
学習の目的 | 受験対策、文法問題の解法が中心 | 実践的な英語力の向上(会話・ディスカッション) |
授業スタイル | 教科書の英文を読んで和訳する | 英語でのプレゼン、グループワークが中心 |
求められるスキル | リーディング、文法力 | リスニング、スピーキング、ライティングの総合力 |
評価基準 | テストの点数が中心 | 発言の積極性やディスカッションへの貢献が重要 |
授業初日、先生が話す「早口の英語」が全く聞き取れず、焦りと不安に襲われました。
たとえば、ある授業では「次回の課題は、英語で3分間のプレゼンテーションを用意すること」と言われ、周りの学生たちは次々と準備に取りかかっていました。しかし僕は「3分間のスピーチで何を話せばいいのか?」「どうやって英語で伝えればいいのか?」と途方に暮れ、結局つたない原稿を棒読みするだけで終わってしまいました。
その結果、先生からは「もっとアイコンタクトを意識し、原稿に頼らず話してみよう」と指摘され、自分のスピーキング力の低さを痛感しました。

1-2. 留学や国際交流のチャンスを逃す
大学生活で最も悔しかったのは、「英語力の不足でチャンスを逃したこと」です。
大学の国際交流センターが募集していた交換留学の制度に興味を持ちましたが、応募条件の「TOEFL iBT 80点以上」という基準に届かず、エントリーすらできませんでした。
【交換留学プログラムの応募条件例】
大学名 | 必要な英語スコア(目安) | その他の条件 |
---|---|---|
○○大学(アメリカ) | TOEFL iBT 80点以上 | エッセイ、面接 |
△△大学(オーストラリア) | IELTS 6.5以上 | 英語でのプレゼンテーション |
□□大学(イギリス) | TOEFL iBT 90点以上 | 成績GPA3.0以上 |
僕は当時、TOEFLの存在すら知らず、「受験英語の知識があればなんとかなる」と甘く考えていました。その結果、留学に向けた準備が間に合わず、せっかくのチャンスを逃してしまったのです。
さらに、学内で開催された「外国人留学生との交流イベント」でも、英語で話しかける勇気が出ませんでした。友人たちが楽しそうに会話しているのを横目に、僕は隅で黙って過ごしたことが何度もあります。
1-3. 就職活動での苦労
大学3年生の就職活動では、英語力の差が如実に表れました。
僕は当時、国内企業中心にエントリーしていましたが、途中から「外資系企業やグローバル企業にも挑戦したい」と思うようになりました。ところが、次のような「英語力を求める関門」が立ちはだかったのです。
【外資系・グローバル企業での英語要件の例】
項目 | 内容 |
---|---|
エントリーシート (ES) | 「志望動機を英語で書いてください」と指定されるケースあり |
グループディスカッション (GD) | 英語で意見を述べる場面が多く、瞬発的な会話力が求められる |
面接 | 英語での自己紹介やビジネスシーンのロールプレイが課されることも |
僕は「志望動機を英語で書いてください」という指示を見ただけで、何から書けばよいか分からず挫折しました。
さらに、ある企業のグループディスカッションでは、議論が英語で進み、何も話せないまま終了。評価シートには「積極性が感じられない」と辛辣なコメントが書かれていました。

1-4. 英語ができる友人との差を痛感した
英語が得意な友人は、以下のような成果を次々と上げていました。
- 海外インターンシップに参加し、ビジネスの現場で活躍
- 学会の英語発表で優秀賞を受賞
- 外資系企業の内定を獲得
一方、僕は英語ができないせいで、自信を失い、せっかくのチャンスを逃し続けました。
1-5. 僕が学んだ「英語の重要性」
このような経験から、僕は痛感しました。
「英語は、単なる教科ではなく、自分の可能性を広げる重要なスキルである」
大学入学前にしっかり英語力を磨いておけば、授業、留学、就職など、さまざまな場面で自信を持って行動できたはずです。
次のセクションでは、僕の後悔を踏まえ「大学入学前にやっておくべき英語学習法」を具体的にご紹介します。
2. 大学入学前にやるべき英語学習
2-1. リスニング力の強化
大学の英語授業や留学で最も重要なのは「聞き取る力」です。僕の経験から、次の方法が効果的だと感じました。
- 英語のポッドキャストを毎日聴く
→ 初めは「聞き流し」でもOK。興味のあるテーマのポッドキャストを選び、リスニングに慣れるのが大切です。 - TED TalksやYouTubeの英語動画を活用する
→ 字幕をつけながら視聴し、徐々に字幕なしで理解できるようにすると効果的です。
2-2. スピーキング力の向上
話す力は、意識して練習しないと伸びません。以下の方法がおすすめです。
- オンライン英会話を活用する
→ 手軽にネイティブスピーカーと話せるので、大学入学前から始めると効果大です。 - シャドーイングを取り入れる
→ 英語音声の後に続いて発話する「シャドーイング」は、発音やリズムを鍛えるのに役立ちます。
2-3. 語彙力の充実
大学の英語では、より専門的な単語が登場します。以下の学習法が効果的です。
- 単語アプリを活用する
→ 『mikan』や『Quizlet』など、スキマ時間に効率よく学べるアプリが便利です。 - 「多読」を取り入れる
→ 自分のレベルに合った洋書や英語ニュースを読むことで、自然と語彙力が伸びます。
2-4. 文法の復習
文法は、リーディング・ライティング・スピーキングすべての土台になります。高校の教科書や参考書を活用し、以下の2点に重点を置くと効果的です。
- 基本文法の再確認
- 英文法の応用練習(TOEICやTOEFLの問題集が役立ちます)
3. 英語学習のモチベーション維持法
英語学習で最も難しいのは「続けること」です。特に大学入学前の忙しい時期には、ついサボってしまったり、途中で挫折したりすることも少なくありません。僕自身も何度も英語学習に行き詰まり、そのたびに「もう無理かもしれない…」と感じました。
そんな僕が最終的に英語学習を継続できたのは、次の3つの方法を取り入れたからです。
3-1. 目標を明確にする
「なんとなく英語をやらなきゃ…」では、モチベーションは続きません。僕が効果を実感したのは、具体的な目標を立てることでした。
【僕が立てた具体的な目標の例】
- 3カ月後に英語の映画を字幕なしで観る
- 半年後にTOEIC600点を目指す
- 1年後に外国人の友達と英語で会話する
例えば、映画を字幕なしで観るという目標を立てたときは、最初に「ディズニー映画」に挑戦しました。ディズニー映画はストーリーが分かりやすく、登場人物のセリフも比較的ゆっくり話されるので、リスニング練習に最適でした。
最初は『トイ・ストーリー』を日本語字幕付きで観て、次に英語字幕に切り替え、最終的には字幕なしで挑戦。最初はほとんど理解できませんでしたが、何度も繰り返すうちに「あ、今ウッディがバズに ‘You’re a toy!’ って言った!」と理解できる瞬間が増えていきました。
「映画が理解できた!」という達成感がモチベーションになり、その後の学習意欲が大きく高まりました。
3-2. 習慣化する
モチベーションは波があるものですが、「習慣」にすることで、気分に左右されずに学習を続けられるようになります。
【僕が実践した英語学習のルーティン】
時間帯 | 学習内容 | 所要時間 |
---|---|---|
朝起きたら | TED Talksのスピーチを5分間聴く | 5分 |
通学時間 | 単語アプリ『mikan』で10個の単語を暗記 | 10分 |
帰宅後 | 海外ドラマ『フレンズ』の1シーンを英語字幕で視聴 | 15分 |
就寝前 | 日記を3行だけ英語で書く | 5分 |
「1日1時間以上やらなきゃいけない」と思うと負担に感じてしまいますが、「スキマ時間にちょっとだけ」という意識に変えたことで、気づけば英語が日常の一部になっていました。
特におすすめなのが「日記を英語で書く」ことです。最初は「I was tired today.」程度のシンプルな文章から始め、徐々に「I studied hard because I have a test tomorrow.」と表現の幅を広げていきました。短くても毎日続けることで「英語を書くこと」が自然と身につきます。
3-3. 仲間と学ぶ
「仲間の存在」は、英語学習を続けるうえで大きな支えになります。
僕が大学入学前に通っていた英会話スクールでは、同年代の仲間と一緒に学ぶことで「自分も頑張ろう」と自然に思えました。特に「お互いの成長をシェアする」のが大きな励みになりました。
ある日、クラスメイトが「外国人観光客に道案内できた!」と嬉しそうに話してくれたとき、僕も「次は自分が挑戦しよう!」とやる気が湧きました。
さらに、オンラインの英語学習コミュニティにも参加しました。SNS上の「#英語勉強垢」では、同じ目標を持つ人たちが日々の学習記録を投稿しており、「自分もやらなきゃ!」と刺激を受けました。
【仲間と一緒に学ぶメリット】
✅ やる気が落ちたときに励まし合える
✅ お互いの成功体験を共有できる
✅ 発音や表現のフィードバックがもらえる
「ひとりで勉強するのはつらい」と感じているなら、ぜひ仲間を見つけてみてください。
3-4. 「小さな成功体験」を積み重ねる
英語学習は成果が見えにくいからこそ、「小さな成功体験」が重要です。
僕が最も自信を持てた瞬間は、ある日カフェで外国人に「Where is the station?」と尋ねられ、とっさに「Go straight and turn left.」と答えられたときです。
相手が「Oh, thank you!」と笑顔で答えてくれたとき、まるで世界が広がったような気がしました。
この小さな達成感が、「もっと英語を頑張りたい」という意欲につながったのです。
4. 英語ができると広がる未来
4-1. 留学のチャンスが広がる
英語力があると、交換留学や短期留学の選択肢が大きく広がります。新しい文化や価値観に触れることで、視野が広がり、人としての成長にもつながります。
4-2. キャリアの選択肢が広がる
英語力があると、外資系企業やグローバル企業への就職が有利になります。また、通訳や翻訳など、英語を活かした仕事に就く道も広がります。
4-3. 趣味の幅が広がる
英語ができると、映画・音楽・スポーツなど、海外のコンテンツをより深く楽しめるようになります。
5. まとめ
「もっと英語を勉強しておけばよかった…」という僕の後悔を、皆さんには繰り返してほしくありません。大学入学前の今こそ、英語学習に取り組む絶好のタイミングです。焦らず、自分のペースでコツコツと続けることが大切です。
英語ができるようになることで、大学生活はもちろん、将来の選択肢が大きく広がります。今日から一歩踏み出し、自分の可能性を広げていきましょう。
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